早発閉経と不妊治療について

妊娠するためには、いくつかのクリアすべき条件がありますが、排卵と月経は最も基本となる条件です。排卵がなければ精子と受精することは出来ませんし、月経がなければ受精卵が着床できないからです。

順調な月経周期があったとしても不妊に悩むこともあるのですから、月経異常などが伴えば、妊娠への道のりが険しいことは想像に難くありません。

そもそも、月経とは一般的に10代から始まって50歳頃まで続くものです。

しかし、まだ40歳未満と年齢が若いにも関わらず、月経がこなくなることがあります。これは早発閉経と呼ばれ、不妊の大きな原因となり得るのです。

 

●早発閉経とは?

閉経とはほど遠い年齢、20代や30代であるにも関わらず月経がこなくなることを早発閉経といいます。その多くは、思春期から月経が不定期で数ヶ月に1回という頻度でしか起こりません。そして、歳を追うごとにさらに回数が減り、しまいには月経がなくなってしまうのです。

女性にとって月経中は何かと気も使いますし、何より体の不調を感じることが多いですよね。毎月のサイクルで慣れているとはいえ、時に憂鬱な気持ちになってしまうものです。

そのため、月経がこないことを大きな問題として捉えないことがあるかもしれませんが、そのまま放っておくことはとても危険なのです。

 

●早発閉経でも妊娠はできる?

通常、脳下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)によって卵巣に眠る卵胞の発育が促され、黄体形成ホルモン(LH)によって排卵が促されます。

しかし、早発閉経の場合は卵巣が十分に機能していないので、脳下垂体から多量のFSHやLHが分泌される傾向があります。

まずは、これらを正常範囲内まで抑えるような治療を行います。カウフマン療法と呼ばれるこの方法は、エストロゲンやプロゲステロンといった不足しているホルモンを外部から投与し、本来の月経周期を起こさせるというものです。人工的に、月経周期を作り出すといったイメージになりますね。

これを数回にわたって繰り返すことでリバウンド現象が起こり、正常な月経周期を取り戻して妊娠に至ることがあります。

また、別のアプローチとして、卵巣内に卵胞が残っているのであれば、卵巣組織を取り出して卵胞に刺激を与えて体内へ戻し、卵胞が発育した後に受精させるという方法もありますが、非常に限られた施設でしか行われていません。

しかし、どのような方法であっても、卵巣に卵胞自体が残っていない場合や数年に渡って月経がこない状態であれば、自身の卵子を使って妊娠することは限りなくゼロに近いのが実情です。

そのため、今はまだ子どものことは考えられなかったとしても、月経周期を正常に保っておくことは、とても大切なことなのです。

 

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