セキソビットってどんなお薬なの?

セキソビットは排卵誘発剤のひとつであり、クロミフェンと共に不妊治療で多く用いられるお薬です。クロミフェンと比べると、効果がマイルドであることが特徴です。

そのため、排卵させる効果はやや劣り、クロミフェンの排卵率が70-80%であるのに対して、シクロフェニルでは50%ほどになります。効果は若干低くなりますが、その分、副作用が少ないことがメリットです。

この2つはよく使われる経口排卵誘発剤です。

この2つはよく使われる経口排卵誘発剤です。

<一般名(成分名)>

シクロフェニル錠

以下は厚生労働省管轄 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構の情報を中心に解説させていただきます。

<製品名>

セキソビット錠 100mg

<作用は?>

エストロゲン受容体と結合して脳に働きかけ、性腺刺激ホルモン放出ホルモンの分泌を促し、放出された卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンによって排卵を起こす作用はクロミフェンと同様です。

クロミフェンとの最大の違いは抗エストロゲン作用を持たないという点です。

そのため、クロミッドでみられるような頚管粘液の減少や子宮内膜が薄くなるという副作用は見られず、逆に頚管粘液像や子宮内膜が厚くなることがあります。

このメリットをくんで、“排卵があっても基礎体温の低温相である卵胞期が長く、稀発排卵の可能性がある方”では、シクロフェニルを選択します。

また、クロミフェンの長期処方で頚管粘液の減少や子宮内膜が薄くなる影響がみられた場合においても、シクロフェニルへ処方を変更することで妊娠へ至るケースがあります。

<効能効果>

第1度無月経、無排卵性月経、希発月経の排卵誘発

<用法用量>

シクロフェニルとして、1日400-600mg(4-6錠)を2-3回に分け、5-10日間経口投与し、症状に応じてこれを反復する。用法用量は医師の処方により変わる場合もあるので、上記の使い方だけではない。

また、禁忌・原則禁忌についてはクロミフェンとほぼ同様だが、シクロフェニルでは肝機能についての項目が除外となっており、投与が可能となっている。

<使用上の注意>

以下の方は医師に必ず伝えて頂き、確認をしてください。

・ 乳がんや子宮筋腫・子宮内膜症及び子宮内膜増殖症、多嚢胞性卵巣がある場合
また、乳がんについては本人でなくとも、近親者に乳がんに罹患した人がいる場合

・ その他、持病やアレルギーのある場合

<副作用>

セキソビットは効果がマイルドである分、副作用の少ない薬として知られています。
しかし、副作用が起こらないというわけではなく、次のような副作用も報告されています。

・ 肝機能障害
・ だるさ、発熱、発疹、吐き気、かゆみ
・ 頭痛、
・ ほてり、乾き
・ 目がかすむなどの視覚障害
・ 下腹部の張りや痛み
この他の症状でも、異変や違和感を感じた場合はすぐ医師に連絡してください。

<PDMA情報>
セキソビット錠 100mg
http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/470007_2499001F1032_1_04#CONTRAINDICATIONS

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ページ上部へ戻る