子供を授かるために止めるべき3つの事~来年こそは赤ちゃんを授かるぞと思われているあなたへ

こんにちは!編集長の池上です。
年末になり、慌ただしい日々が続きますが、来年こそは家族を増やそうと思われている方も多いと思います。こういう心機一転の気持ちはとても大事なので、そんな皆さんの希望を叶えられるようにサポート情報を書いていきたいと思います。

私が不妊治療に関わって、23年が経過しました。今まで日本だけにとどまらず、世界の不妊施設まで周り、様々なドクターや医療関係者に取材をして参りました。そんな中で患者さんが妊活でよくやりがちなんだけど、間違いそうなことを3つ挙げて説明をしていきたいと思います。

今回は自分から進んで、妊娠しづらい落とし穴に入らないようにするガイド的な内容です。

1)「自然」という言葉につられてしまうことをやめること!

「出来れば自然に妊娠したい! 医療機関に行かずに健康食品を飲んでいれば妊娠できる!」

という選択をされる方が日本には相当数でおられます。しかし、私は「自然」という言葉がかなりのケースでマーケティング的に使われていることに危惧しています。

間違っているケースとして、「人工授精は自然ではないんでしょ?」という質問も良く来ますが、人工授精と通常の性行為の違うところは、性交渉で精子を送り込むか、カテーテル(管)で子宮に精子を送り込むかの違いです。だから、ほとんど自然です。

自然の性交渉よりも確実に子宮内に精子を送り込んでくれるので妊娠にとっては自然よりもありがたいことでもあります。

EDやセックスレスなどの方にとっては、自然的に精子を戻す作業と言えます。名前は人工授精と人工的ですが、内容は極めて自然です。だから、名前を見ただけで毛嫌いしないでほしいのです。

また、健康食品やサプリメント系のサイトや人の言葉を信じる方が多いのも問題です。ここで患者さん側の心理は「出来るだけ、手間をかけずに怖い治療とか受けずに妊娠したい」という潜在的欲求があります。

最近、その心理を逆手に取って「その要求を満たしますよ」と甘い言葉で誘惑するサービスや商品が多いということです。ちなみに健康食品やサプリメントも物によって、すごく差があるし、そういう栄養学的な観点からきちんと説明している企業はほんの一握りです。

ここだけの話、YahooやGoogleで大々的に宣伝しているサプリメントでまともなものはありません。それは裏側に書かれている成分表を見れば明らかです。きちんと質の良い栄養素が入っているものは原価が高い(利益率が低い)のでコマーシャルに大手メディアは使えません。

いかにも効きそうな成分をきれいなイラストとかでミトコンドリアに作用するとか書いているものもありますが、サイトをよく見ると小さな字で「研究・臨床結果の報告であり効能・効果を保証するものではありません。」と書いてあったりしますので、ぜひ探してみてください。真実はそういうところに隠されています。

なぜ、そう書いているかって?

それは書いておかないと後から責任を問われた時に申し開きできないですから。「ちゃんと書いていましたよ、効かないって」って。

人はロジカルに選択しているのではなく、極めて感情的に選択をしており、不妊治療においても結果を出したいのに、そうなってしまっているケースが少なからずあるということです。

 

2)宣伝のうまいクリニックに行ってしまうことをやめる

不妊専門クリニックにも大学でしっかり勉強し、専門クリニックで学んできたドクターが開設したクリニックと「お金が儲かりそうだから、とりあえずやってみました」というクリニックがあります。

2~3年ぐらい前から後者のクリニックが増えてきました。そういうクリニックに患者さんが行かないといいなあと思っていましたが、やはりそういうところは宣伝やマーケティングがうまいのです。不妊治療を美容整形と同じように捉えて、行っているので、様々なところに広告を打って、目につくようにしています。

逆に言うとメジャーなメディアの目につくような広告をしているクリニックは妊娠しづらいという法則があると言っても過言ではありません。だって、名医だったらそんなPRいらないですからね。

自分がそういう広告を見て、体験談とかを見て、あっ行きたいと思ったら、とりあえず一息ついてから、いやいやそういえばこんなこと言ってたなと思い出してください。

皆さんのお金がどんどん減って、妊娠しないという結末は見たくありませんから。

3)妊活面において、「自分はまだまだ若い」と思い込むことをやめる

今の女性は40代、50代でも本当に美しいです。昔とはまったく違います。それだけ美容の技術や健康維持のための知恵が広まってきたんだなと思います。

でも、見た目の美しさと子供を作り出す機能の維持とは全く関係ありません。卵巣はこくこくと年齢を重ねて卵子を排卵し続けていますし、子宮や卵管も年齢に応じて動きと機能が低下してきます。

それは可視化出来ませんから、基本的には見えませんし、意識がないと思います。しかしながら、子供を作るという目的に対してはうまく機能してくれないケースが多いのです。

いくら美しくて、スタイルが良くても、子供を指すかりたいならば、自分の身体を過信せずに客観的に判断するべきだと思います。その判断材料のために医療機関に行き、検査を受けることは必須だということです。

それから「生理が来ているから、子供は出来るはずだ!」と主張する方も多いのですが、それは大きな間違いです。更年期でも生理は来ますので。

それよりも「現時点で卵子がどれだけ残っているのか?」に意識を持っていってほしいと思います。だからAMH検査を行うことはその指標になる訳です。

 

4)まとめ

世の中には正しいと思われているものも時代の流れとともにそれは間違っていたと分かることもたくさんあります。良いとか悪いの問題ではないのです。それを見抜けるかどうかが皆さんにとっては重要なことなんだと思います。

不妊治療は最も妊娠する方法がタイミング法でその次がHMG-HCG療法なんです。まずはそういう治療をきちんと行って、人工授精や体外受精に移行するのが本筋です。

最近はそういうのも飛び越して、いきなり体外受精を勧めるクリニックも増えてきました。もちろん年齢が高い、卵管閉塞などの原疾患があるなど理由があれば別ですが、そうじゃなければそのクリニックは体外受精で儲けたいクリニックだということになります。

そういうことも言葉巧みに誘導するようなところもありますので、必ずおかしいなと思ったら違うコンセプトのクリニックにセカンドオピニオンを受けることも必要なのではないかと思います。

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