クロミッドで時々出てくる副作用の霧視とはどんな症状?
クロミッドは歴史も古く、使い慣れている先生も多いので不妊治療の場ではよく使われている薬です。
しかし、安全性が高いとはいっても、やはり薬ですので副作用はつきものです。
クロミッドで発現する副作用は主に、次のようなものがあげられます。
*卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
*発疹
*頭痛
*食欲不振、嘔吐
*顔面紅潮
このほか、目に関わるものとして「霧視等の視覚症状」や「虚血性視神経症」が添付文書上に記載されています。
他ではあまり聞きなれないこの症状は、一体どのようなものなのでしょうか。
●クロミッドで発現し得る視覚症状
霧視とは、普段の見え方と違って霧がかかったように見えることを指します。やっかいなことに症状が出始めの頃は自覚しにくく、その兆候に気付かずにいることが特徴です。
しかし、そのまま放っておくことで症状が進行してしまうと、さらに霞んで見えにくくなり、最後には視力の低下を招いてしまう恐れがあります。
また、同じく副作用としてあげられている虚血性視神経症とは、心筋梗塞や脳梗塞となどと同じように血液循環に障害が起こって十分な酸素や栄養が行き渡らなくなってしまい、ある日突然、片目または両目の急激な視力低下が起こってしまう症状です。
これらの副作用は決して発現頻度が高いわけではありません。むしろ稀なことなのですが、クロミッド服用に際してどのような点に注意したらよいのでしょうか。
●クロミッド服用時に気をつけたいこと
ものが見えにくくなることがあるので、服用中に自動車の運転など危険が伴うような機械の操作はしないようにしましょう。従事している最中に、突然、視界が不良になることもあるからです。
また、先に述べたような視覚症状が出た場合には、直ちに医師の診察を受けましょう。必要に応じて、眼科医の診断も仰ぎます。
目に関わる異常は、あまり馴染みがないかもしれません。だからこそ、予めその可能性を知っておくことで、初期症状の発見につながるといえます。
ですが、クロミッドを必要以上に怖がる必要はありません。広く使われているというのは、それなりの理由がありますし、何よりも自己判断で中止することのないようにしましょう。
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