エストロゲン製剤ってどんなお薬なの?
卵胞ホルモン(エストロゲン)は、卵胞から分泌される女性ホルモンです。
女性の生殖器の形成と成熟を促すほか、皮下脂肪を蓄え女性らしい体つきを形成させるホルモンです。
このホルモンが充分に分泌されないと、卵胞の発育が低下して成熟せず、月経異常や女性不妊症、更年期障害などを引き起こします。エストロゲン製剤は文字通りエストロゲンを補充することで、上述のような症状の改善を目的とした薬剤になります。
<作用は?>
エストロゲンは卵巣などで作られますが、卵巣の機能が弱る“卵巣機能不全症”に陥ると、エストロゲンが正常に作られなくなります。このような場合にエストロゲン製剤を外から補うことで、体内のエストロゲン不足を補い症状の改善へとつなげます。
エストロゲンの主力成分は3つあり、卵巣から産生・分泌されるエストラジオール及びエストロン、そして、主に胎盤で産生されるエストリオールが存在します。
この主力成分のうち、一番作用が強いものがエストラジオールで、エストロンはその半分、エストリオールはその10分の1の作用があるとされています。
エストロゲンを含む薬剤は、不妊治療において重要な役割を果たしています。多くの需要や必要性を鑑みて薬剤の剤形も多岐に渡り、経口剤・注射剤・貼付剤と症状などに応じて使い分けられています。
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