月経と食生活とアルコールについて
月経前や月経中は様々な体の変化を感じますが、この時期は体にとって、どのような食生活を送るのが正解なのでしょうか。
暴飲暴食は控えて栄養バランスの取れた食事がいいのでは?となんとなくは感じていても、いつもそのような食生活を送ることは難しいですよね。
ここでは、忙しい中でも押さえておきたいポイントを中心にご紹介していきます。
◆食生活について
生命活動を維持するために食は根幹となるものですが、順調な月経を送るためにも食は基本中の基本です。特に、ファストフードやコンビニで購入したものばかりになってしまうとビタミンやミネラルといった栄養素が不足しがちになるので注意が必要です。
例えば、まぐろやカツオ、レバーに多く含まれるビタミンB6は、エストロゲンの代謝にも関与し、月経前症候群(PMS)に伴う様々な症状を緩和させてくれます。やっかいなことに、ビタミンB6はたくさん摂取しても過剰な分は体外へ排出されてしまうので毎日、意識して摂る必要があります。
また、抗酸化作用が強く若返りが期待できることで知られているビタミンEは、血行を良くしてくれたり、女性ホルモンの生成にも関わっていますので、月経に伴う痛みを和らげてくれます。ビタミンEはナッツ類のほか、うなぎをはじめとした魚類に多く含まれます。
豆腐や納豆など、良質な大豆製品を含む食材もエストロゲンと似たような働きをするイソフラボンが含まれているので月経痛を緩和してくれますし、生姜など体を温める効果のある食材は冷えを改善して血流を良くしてくれます。
肉類や脂質の多い食事に偏ってしまうと動物性脂肪が多くなり、不快な症状を悪化させてしまうことがあります。そのため、外食する際には魚や緑黄色野菜などが多く含まれる食事を選ぶようにしましょう。
◆アルコールについて
では、アルコールについてはどうでしょうか。
月経中も普段と同じようなペースで飲んでいると、いつもより酔いがまわるということがあります。これは、月経時にはアルコールを分解する酵素の働きが低下し、体にとって有害なアセトアルデヒドが増えてしまいます。アセトアルデヒドは頭痛や倦怠感などの二日酔いを引き起こす原因物質です。
また、夏にはキーンと冷えたビールは美味しいものですが、体を冷やしてしまい血流を悪くさせてしまいます。月経中は最初の一杯だけにして、そのあとは体をあたためるようなお酒に切り替えるなどしましょう。それであっても、飲み過ぎは禁物です。特に月経はじめは痛みも強いので、注意が必要です。
そして、特に気をつけていただきたいのが鎮痛薬の服用です。月経中は市販または処方された鎮痛薬を服用する方が多いですが、それにも関わらず飲酒してしまうと胃腸や肝臓への負担が大きくなってしまいます。さらに、薬の効果が増強したり弱くなるなど思わぬ作用を起こすことがあるので、鎮痛薬を飲んでいる間は飲酒は控えましょう。
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