フェマーラってどんなお薬なの?
フェマーラは元来、乳癌の治療や術後の再発防止のために開発された薬剤ですが、排卵誘発にも効果がみられるために不妊治療においても使用されています。
ただし、不妊治療に使う場合は保険適用外なので、薬剤費用がかさむというデメリットも抱えています。
<一般名(成分名)>
レトロゾール錠
以下の情報は厚生労働省管轄 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構から引用させていただいた情報を中心に掲載していまいります。
<製品名>
フェマーラ錠 2.5mg
<作用は?>
エストロゲンの作用を阻害することで分泌量を減らし、エストロゲンが不足していると脳に錯覚させるため、結果的にFSHが分泌されて排卵が誘発されます。
クロミフェンも同様の作用を持ちますが、フェマーラは頚管粘液の減少や子宮内が薄くなるという副作用が少ないと言われています。
この違いは半減期によるもと考えられており、その半減期はクロミッドが5日〜3週間、フェマーラが45〜70時間です。
先に述べたようにフェマーラの適応は乳癌になりますので、不妊治療に関わる使用については保険適用外となります。
ここでは、添付文書に記載されている乳癌への使用方法を記載します。
<用法用量>
通常、成人にはレトロゾールとして1日1回2.5mgを経口投与する。
排卵誘発を目的として使用する場合はこの限りではなく、医師の処方により変わる場合があります。
<効能効果>
閉経後乳癌
<使用上の注意>
肝臓や腎臓に疾患がある場合は、医師に必ず伝えて頂き、確認をしてください。
<副作用>
副作用として、次の症状がみられることがあります。
・ ほてり
・ 頭痛
・ 吐き気
・ めまい
また、長期にわたって服用する事で骨密度が低下し、骨粗鬆症や骨折に注意してください。
稀に、血栓塞栓症や狭心症、心不全や肝機能の低下がみられることもあります。
<PDMA情報>
フェマーラ錠2.5mg
http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/300242_4291015F1026_1_05#CONTRAINDICATIONS
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