薬と食べ物の相性について
不妊治療中は何かと薬を使う場面が多いものですが、実は、食べ物や飲み物の種類によっては吸収のスピードを上げてしまったり、肝臓での代謝を促して血中濃度が高くなり、薬の作用を強めてしまうことがあります。
もちろん効果が増強するだけではなく、反対に吸収スピードを下げ、代謝を遅くすることで効果を弱めてしまうことも。ここでは、気をつけたい代表的な食品について確認しておきましょう。
●グレープフルーツ
高血圧や高脂血症といった循環器領域で使われる薬や、抗うつ剤など精神科で処方されるものはグレープフルーツと一緒に摂取することで、肝臓での代謝に影響を及ぼし血中濃度が上がってしまうことがあります。
通常よりも強い作用が出てしまうばかりか、思わぬ副作用も招く恐れもあります。
●牛乳
一部の抗菌薬は、牛乳に含まれるカルシウムと結びついてしまい、体内に吸収されにくくなってしまいます。その分だけ効果も弱まりますので、牛乳を飲んだ場合は2時間程度、時間をおいてから服薬するようにしましょう。
●チーズ
チーズやワインには、チラミンという物質が含まれています。
抗パーキンソン薬や抗うつ剤はチラミンの分解を防ぐ働きをしますので、チラミンが体内に蓄積し、頭痛や血圧上昇などの症状を引き起こすことがあります。
●カフェイン
解熱鎮痛薬などの風邪薬や通風治療薬などと一緒に服用すると、中枢神経系を刺激するカフェインの作用が強く出ることがあり、イライラや頭痛を強く感じることがあります。
また、睡眠薬と一緒に取ると十分な効果が得られないこともあります。
カフェインというとコーヒーや紅茶に含まれるイメージが強いですが、コーラや栄養ドリンクにも多く含まれていますので注意が必要です。
●セントジョーンズワート
ハーブとして知られ、日本名は西洋オトギリ草です。
気分が落ち込んでいる時や眠れない時にハーブティーを口にすることもあるかもしれませんが、高脂血庄やピルといった薬を飲んでいるとその効果が薄れることがあるので注意が必要です。
●アルコール
アルコールはどのような薬であっても、一緒に服用するべきではありません。
期待する効果が得られないばかりか、強い副作用が出ることがあるので絶対にやめましょう。
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