薬の捨て方について
飲み終わった薬の容器や飲み忘れて時間が経ってしまった薬、どのように捨てていますか?
今回は、処方された時には詳しく教えてくれない薬の捨て方についてご紹介します。
原則として、余っている薬はPTPシートや瓶などの容器から取り出して、可燃ゴミとして捨てましょう。容器は不燃ゴミとして出すことになりますが、自治体によってはプラスチック製品をリサイクルするところもあります。予め確認し、各自治体の指示に従って分別してください。
余った薬を下水に流したことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、近年、医薬品により環境汚染が深刻化しています。薬には環境や生態系にとって有害な成分を含む場合がありますので、安易に下水へ流すことは避けましょう。
ここでは、不妊治療でよく用いられる薬の捨て方を取り上げていきます。
● 錠剤や漢方薬、膣錠、サプリメント
錠剤や漢方薬はPTPシートや分包紙から出して可燃ゴミへ、包装部分や使用済みのアプリケーターは各自治体の規定に従います。このとき、分包紙で使われる透明のセロポリはプラスチック、乳白色のグラシン紙は紙として扱うことになります。
また、余っている薬はそのまま可燃ゴミとして捨てずに、紙などで包むと散乱を防ぐことができます。
● 注射剤(HMG製剤のゴナールエフなど)
液体の薬はそのまま下水に流さず、油を捨てるときのように紙や布に吸収させたり、燃やせる袋に入れて可燃ゴミとして捨てます。
針やアンプルについては原則、病院で回収することになりますので予め確認しておきましょう。
● 点鼻薬(スプレキュア)
注射剤と同じく、余った液体はそのまま流さずに可燃ゴミとして捨てます。
容器はプラスチック部分と瓶を分けて、自治体の決まりに従いましょう。
● パッチ剤、ゲル剤(エストラーナテープやル・エストロジェルなど)
パッチ剤はビニールを剥がし、可燃ゴミとして捨てます。薬が入っていた袋やビニールについては、素材を確認してから捨ててください。
ゲル剤は中身を紙や布に出し切り、燃やせる袋に入れて可燃ゴミとして捨て、容器は同じく素材を確認してから捨てましょう。
<参照>
日経Gooday「下水はダメ!余った薬の正しい捨て方」
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/14/091100030/022500010/
All About「薬の保存法・処分法」
http://allabout.co.jp/gm/gc/302607/
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