なぜザクロが女性や妊活の方に人気があるのか?
みなさんがよく食しているフルーツといえば、リンゴやバナナ、みかんといったものが多く、意識的にザクロを摂取しているという方はそれほど多くないのではないでしょうか。
お店によっては取り扱いのないところもあるザクロですが、実は女性や妊娠希望の方には非常に人気のある果物なのです。
今回は、知っているようで知らないザクロの秘密について解き明かしてみたいと思います。
● ザクロってどんな果物なの?
ザクロは原産国イランの落葉樹で、10センチ弱ほどの赤い果実がなります。中を割ってツブツブの果粒を食べるのですが、人によっては種が気になるかもしれませんね。
その効果は古くから知られており、美容や健康に重宝されていただけではなく、生薬として用いられることもありました。
日本に伝わったのは平安時代といわれ、今でも国内にザクロの木はあるのですがその殆どが、庭先などでの観賞用として育てられています。そのため、スーパーなどで売られているザクロは国産ではなく、多くがカリフォルニア産やイラン産になります。
一口にザクロといってもその種類は非常に多く、500種以上あると言われています。中でも、最高級品といえばイラン産の黒ザクロで希少価値が高く、よく手に入るものよりも甘みがあるのが特徴です。
● ザクロに含まれる栄養素とは?
では、ザクロにはどのような栄養素が含まれているのでしょうか。
他の果物と同じようにビタミンやミネラルも含まれていますが、注目したいのがポリフェノールです。言葉は聞いたことがあるけれども、そのポリフェノールについてよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
ポリフェノールとは自然界に多く存在する物質で、花の色素や葉の苦みなど独特な特徴を呈しています。ブルーベリーに含まれるアントシアニンや大豆に含まれるイソフラボン、お茶に含まれるカテキンというとイメージしやすいでしょうか。
ザクロにはポリフェノールの中でも、特にアントシアニンやエラグ酸といったものが多く含まれています。
● 不妊とザクロの関係とは?
ポリフェノールの含有量が多いため、抗菌・抗酸化作用が期待できます。
わたしたちは日常生活の中で、意識しているものからそうでないものまで日々、多くのストレスにさらされています。タバコや化学物質、そして夏場の紫外線なども相当なストレスになっていますよね。
そのようなストレスを感じると体内に活性酸素が生じ、身体が酸化して不調や病気の元となるのですが、ポリフェノールは活性酸素を除去する役割を担ってくれます。
特に精子は活性酸素によるダメージを受けやすく、DNAの損傷や運動能力の低下を引き起こすことがあります。こういった精子が多くなれば当然、妊娠しにくくなりますが、ザクロの摂取によって活性酸素の減少が期待できます。
また、ザクロジュースがラットの精子の質を改善させたり、勃起不全に有効な可能性を示唆したという研究もあり、続々と効果的な報告があがってきています。もちろん卵巣なども活性酸素の影響を受けていますので、女性にとってもザクロはプラスに働きます。
ザクロにはクエン酸も含まれており、こちらは抗酸化作用を示すだけではなく疲労回復や美肌にも効果的なので、女性にとっては嬉しいところです。
種にも栄養素がたっぷりと含まれているので、摂取するときには丸ごと食べたいところ。とはいいつつも、種が気になる場合もありますよね。そういった方は、ザクロのジュースを選んでみてはいかがでしょうか。
ジュースを選ぶ際には、どのような添加物が含まれているのか確認し、果汁の割合が多いものを選ぶとより効果的です。
<参考サイト>
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